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富士山の初冠雪で最も早い記録は?2026年は10月30日に発表

富士山の初冠雪 最も早い記録はいつ?2026年は10月30日・観測方法も変更

気象庁の記録で富士山の初冠雪が最も早かったのは2008年8月9日、最も遅かったのは2024年11月7日です(1894〜2025年の目視観測)。 2026年は10月30日(金)に気象庁が初冠雪を発表しました。 今季から目視ではなく解析積雪深で判定しており、気象庁は過去と単純比較できないとしています。 この記事は、2026年11月1日(日)9時30分時点の情報です。

とれちゃん

最も早い記録は8月9日なんだ!真夏なのに初冠雪?

とれくん

富士山には特別な決まりがあるんだ。今年から観測の方法も変わったから、順番に見ていこう。

目次

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2026年の富士山はいつ初冠雪?観測方法は?

気象庁が10月30日(金)に発表した初冠雪の要点は?

気象庁「初冠雪の記録等」に掲載された、2026年の富士山の初冠雪日は10月30日(金)です。まずは、発表内容と過去の目視観測の情報を表で確認します。

表A 2026年の富士山の初冠雪の要点

項目 内容
初冠雪日 2026年10月30日(金)
発表 気象庁(初冠雪の記録等のページ)
判定方法 解析積雪深(今季から。目視観測は2025年で終了)
平年(1991〜2020年・目視) 10月2日
前年(2025年・目視) 10月23日
11月1日(日)8時の積雪状況 積雪なし(気象庁の表示)

※気象庁は「2026寒候年までの目視による初冠雪の観測日とは手法が異なっており、単純比較できません」としています。

表の平年と前年は、目視観測による日付です。2026年の発表日と見比べる際には、観測方法が変わった点を踏まえる必要があります。

出典:気象庁「初冠雪の記録等」 https://www.data.jma.go.jp/stats/data/mdrr/fsn_cap/

今季から解析積雪深で判定、目視とどう違う?

気象庁は2026年7月31日(金)の報道発表「初冠雪に関する情報提供の改善について」で、次のように案内しました。

「目視による観測に代えて、最新の観測技術に基づき、天候や時間帯によらず、山頂の積雪の状況を気象庁ホームページにてお知らせします」

従来は、気象台の職員が山頂付近の冠雪を目視で確認していました。朝日新聞によると、富士山では1894年から132年間、甲府地方気象台の職員が目視を続けてきました。今季からは、アメダス、気象レーダー、気象衛星ひまわりなどを活用した解析積雪深を用います。山頂が雲に覆われている場合や夜間にも、積雪状況を提供できる方式です。

朝日新聞によると、10月30日(金)は甲府から富士山が見えないまま初冠雪が発表されました。また、同紙は山頂の午前8時の気温を零下6.3度と報じています。日本経済新聞(共同通信配信)によると、切り替えの目的は精度の向上と職員の負担軽減だと担当者が説明しています。

出典:気象庁 報道発表(2026年7月31日) https://www.data.jma.go.jp/kofu/image/2026/kansetsu202607.pdf

解析積雪深とは?どこまで正確?

気象庁の説明によると、解析積雪深は積雪の深さを1時間ごと、約5km四方の範囲で推定したものです。

解析雨量や予測された降水量、気温、日射量などを使って計算し、アメダスの積雪計で補正します。ただし、約5km四方の平均的な値のため、個別地点の観測値と必ずしも一致しません。山頂の一地点で直接測った積雪の深さとは、性質が異なります。朝日新聞によると、解析積雪深は2019年から一部で運用されてきました。

NHKと日本経済新聞に掲載された共同通信の記事によると、今回の初冠雪は山頂付近に1センチ以上の積雪があると解析されたことによるものです。この数値は報道に基づく説明として扱います。

出典:気象庁「解析積雪深」 https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/kurashi/snow.html

今年は遅い?「2番目に遅い」報道の読み方は?

朝日新聞は、2026年の初冠雪を「平年より28日遅い」「これまでで2番目に遅い」と報じています。同紙も、観測方法の変更により単純比較できないことを明記しています。日本経済新聞(共同通信配信)は、2025年(10月23日)より7日遅いと伝えています。

気象庁の記録を当ブログで並べると、旧方式の記録で10月30日より遅いのは、2024年11月7日だけです。このため、報道の日付の比較とは一致します。

ただし、気象庁は新旧の観測日について「単純比較できません」としています。「2番目に遅い」は過去の日付と並べた参考比較として読むのが適切です。

ウェザーニュースも「平年差のデータはなく、今シーズンは前年差もありません」と解説しています。旧方式の平年値と、新方式による発表は区別して確認しましょう。ウェザーニュースは、従来の手法より早く記録される場合もあると解説しています。

出典:朝日新聞(2026年10月30日) https://www.asahi.com/articles/ASVBZ061TVBZUZOB006M.html https://www.asahi.com/articles/ASVBZ2RS9VBZUZOB005M.html 出典:日本経済新聞(共同) https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUD301EG0Q6A031C2000000/ 出典:NHK https://news.web.nhk/newsweb/na/nd-20261030de68207 出典:ウェザーニュース https://weathernews.jp/news/202610/300081/

とれちゃん

じゃあ、過去の早い記録と遅い記録はどうなっているの?

とれくん

1894年からの目視の記録を、早い順・遅い順に並べてみたよ。

最も早い記録・遅い記録はいつ?なぜ8月に?

最も早いのは2008年8月9日、最も遅いのは?

甲府地方気象台は2025年10月23日のお知らせで、「最も早い記録は、2008年(平成20年)8月9日、最も遅い記録は、2024年(令和6年)11月7日」と示しています。観測の開始は1894年(明治27年)です。

気象庁の記録を当ブログで並べると、早かった年と遅かった年は次のとおりです。

表B 富士山の初冠雪 早かった年・遅かった年(目視観測1894〜2025年)

順位 早かった年 遅かった年
1 2008年8月9日 2024年11月7日
2 1914年8月12日 1955年10月26日・2016年10月26日
3 1935年8月17日 (同順位のため欠番)
4 1994年8月21日 1961年・1969年・2017年・2025年の10月23日
5 2000年9月4日 (同順位のため欠番)

※気象庁「過去の初冠雪日の記録」から当ブログが並べ替え。最早・最晩は甲府地方気象台の公表値と一致。年は観測した年。

1894〜2025年の記録で、8月の初冠雪は表にある4回です。2026年は方式が異なり、気象庁は単純比較できないとしているため、この目視観測の順位表には含めていません。

出典:甲府地方気象台(2025年10月23日) https://www.data.jma.go.jp/kofu/image/2025/20251023_fujihatukansetu.pdf 出典:気象庁「過去の初冠雪日の記録」 https://www.data.jma.go.jp/stats/data/mdrr/fsn_cap/records/325.html

なぜ8月に初冠雪?富士山だけの定義とは?

「初冠雪」という言葉から、秋以降の雪を思い浮かべるかもしれません。8月の記録を理解するには、旧方式の定義を確認すると分かりやすくなります。

気象庁「初冠雪の観測」では、冠雪を「雪やあられなどが山頂付近に積もり、白く見えることを冠雪という。量の多少は問わない」と説明しています。雪だけに限らず、積もった量の多少も問いません。

さらに、富士山には次の特例がありました。

「標高の高い富士山では、当年の富士山特別地域気象観測所の日平均気温の最高値が出現した日以降に初めて冠雪を観測した日を、初冠雪としている」

つまり、富士山の旧方式では、初冠雪を秋や冬の日付に限定していません。山頂の日平均気温の最高値が出た日以降という条件が、8月の記録を読むうえでのポイントです。

気象予報士・片山由紀子さんの解説(2017年9月22日の記事)によると、2008年8月9日の初冠雪は雹(ひょう)によるものでした。公式資料での確認はできていないため、専門家の解説として紹介します。

出典:気象庁「初冠雪の観測」 https://www.data.jma.go.jp/stats/data/mdrr/fsn_cap/obs_method.pdf

専門家解説:Yahoo!ニュース エキスパート https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/36fcef75dbb8ea63484c91062ae196acdd132744

2021年9月7日の冠雪が初冠雪から外れた理由は?

富士山の特例によって、初冠雪として扱う日が変わった例が2021年です。

甲府地方気象台の記録によると、2021年9月7日に冠雪を観測した後、9月20日に山頂の日平均気温の最高値が出ました。このため、9月7日の冠雪は初冠雪から外れ、9月26日が同年の初冠雪となりました。

白く見えた日と、最終的に初冠雪として記録された日が異なる例です。甲府地方気象台も、初冠雪の起日は訂正されたり、遡ったりすることがあると説明しています。

出典:甲府地方気象台「富士山・甲斐駒ヶ岳の初冠雪日」 https://www.data.jma.go.jp/kofu/image/chousa/hatsukansetsu2026.pdf

直近10年の初冠雪はいつ?平均は?

目視観測が行われた直近10年、2016〜2025年の記録は次のとおりです。表の平年差は、旧方式の平年値である10月2日との差です。

表C 直近10年の富士山の初冠雪日(目視)

年 初冠雪日 平年(10月2日)との差
2016年 10月26日 24日遅い
2017年 10月23日 21日遅い
2018年 9月26日 6日早い
2019年 10月22日 20日遅い
2020年 9月28日 4日早い
2021年 9月26日 6日早い
2022年 9月30日 2日早い
2023年 10月5日 3日遅い
2024年 11月7日 36日遅い(最も遅い記録)
2025年 10月23日 21日遅い(目視の最後)

※2016〜2025年の平均は10月13日(当ブログ計算)。

気象庁が示す1991〜2020年の平年値は10月2日です。気象庁の記録を当ブログで並べると、同期間の平均も10月2日となり、2016〜2025年の平均は10月13日でした。平均の日付は、対象とする期間によって異なります。

また、10月21日以降となった年は、1894〜1985年の92年で4回、2016〜2025年の10年で5回でした。ここでは記録上の回数を示すにとどめ、原因の判断はしていません。

出典:甲府地方気象台「気候・統計」 https://www.data.jma.go.jp/kofu/shosai/chousa.html

富士吉田市の初雪化粧とは違う?確認先は?

気象庁の初冠雪と富士吉田市の初雪化粧宣言の違いは?

富士吉田市の「初雪化粧宣言」は、気象庁の初冠雪とは別の発表です。市によると、富士山課の職員が山頂付近の雪化粧を目視で確認し、2026年10月30日(金)に宣言しました。

表D 気象庁「初冠雪」と富士吉田市「初雪化粧宣言」の違い

項目 気象庁の初冠雪 富士吉田市の初雪化粧宣言
2026年 10月30日 10月30日(8時ごろ撮影)
判定 解析積雪深(データ) 市富士山課の職員が目視
平年 10月2日(1991〜2020年・目視時代) 10月7日(2006〜2025年の平均)
最も早い 2008年8月9日 2021年9月7日
最も遅い 2024年11月7日 2024年11月6日

朝日新聞の公式Xでも、富士吉田市の初雪化粧と初冠雪が伝えられています。

2026年は、どちらも10月30日(金)の発表でした。ただし、確認する主体と方法が異なり、平年の対象期間も違います。

朝日新聞によると、市独自の宣言は20年の節目で、10月30日(金)は午前8時ごろに雲がほどけ、6合目近くまで雪が見られました。

出典:富士吉田市「富士山“初雪化粧”宣言」 https://www.city.fujiyoshida.yamanashi.jp/page/15719.html

11月1日(日)8時の積雪状況は?

気象庁「初冠雪の記録等」では、11月1日(日)8時時点の富士山の「最新の積雪状況」は「積雪なし」と表示されていました。

同じページには、初冠雪日の記録に加え、最新の積雪状況が掲載されています。最新の状況は毎時25分ごろに更新されるため、確認するときは表示の対象時刻も見ておきましょう。

10月30日(金)という初冠雪日の記録と、11月1日(日)8時の積雪状況は、別の情報として読む必要があります。

とれちゃん

初冠雪の日があるのに「積雪なし」と出ているのは、どう読めばいいの?

とれくん

初冠雪日の記録と、いまの積雪状況は別の項目なんだ。よくある質問もまとめたよ。

よくある質問と確認先は?

Q 2027寒候年なのに初冠雪が2026年10月なのはなぜ?

寒候年は、前年8月から当年7月までを指します。2027寒候年は2026年8月1日(土)〜2027年7月31日(土)です。そのため、2026年10月30日(金)の初冠雪は2027寒候年に含まれます。

Q 新しい方法の判定基準は?

NHKと日本経済新聞に掲載された共同通信の記事では、1センチ以上の積雪と報じられています。ただし、気象庁が初冠雪の判定基準を「1センチ以上」と定めた公式文書は、この記事の確認時点では確認できていません。

Q 今年は平年より遅い?

旧方式の平年値である10月2日と日付だけを比べると、10月30日(金)は28日後です。ただし、気象庁は観測方法が異なるため単純比較できないとしています。平年との差は、旧方式との参考比較として受け止めてください。

Q 甲斐駒ヶ岳など他の山は?

気象庁のページでは全国44の山を確認できます。11月1日(日)8時時点で、甲斐駒ヶ岳には初冠雪日の表示がありませんでした。掲載されている初冠雪日は、旭岳が10月2日(金)、利尻山が10月22日(木)、立山が10月27日(火)です。

確認先

今後の追記予定は?

  • 気象庁が新しい方法の判定基準などを詳しく公表した場合は、内容を追記します。
  • 甲斐駒ヶ岳の初冠雪日が気象庁のページに表示された場合は、FAQを更新します。
  • 甲府地方気象台の「気候・統計」に2027寒候年の扱いが掲載された場合は、表Aを見直します。

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