『午後の光線』を読み終えたあと、すぐに明るい恋愛漫画へ移る気になれず、同じような余韻を味わえる作品を探していないでしょうか。
南寝さんの『午後の光線』が胸に残るのは、単に結末が切ないからではありません。傷を抱えた少年同士が近づいていく危うさ、家庭への渇き、性と死が絡み合う感覚、何げない学校生活のまぶしさが、一冊の中で重なっています。似た漫画を選ぶなら、BLかどうかだけで判断すると物足りなくなります。
結論から言うと、**死・性・いじめが同じ日常に流れ込む空気まで求めるなら『リバーズ・エッジ』、少年同士の執着と生々しい怪異なら『光が死んだ夏』、家庭に傷つけられた二人が支え合う物語なら『2世と器』**が有力です。
本記事では、公式のあらすじや書誌情報を確認したうえで、『午後の光線』と似ている理由だけでなく、違う点や注意したい描写もまとめました。物語の核心や結末には触れていません。
※巻数と刊行状況は2026年8月時点の情報です。電子書店によって配信形態や試し読みの範囲が異なります。
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『午後の光線』みたいな漫画を先に比較
| 作品 | 『午後の光線』と似ているところ | 恋愛・関係性 | 巻数・刊行状況 | 注意したい描写 |
|---|---|---|---|---|
| リバーズ・エッジ | いじめ、死体、性、乾いた青春 | ゲイの少年と女子高生の友情を中心とした群像劇 | 全1巻 | 暴力、性、死体、摂食にまつわる描写 |
| 光が死んだ夏 | 少年同士の執着、死の気配、身体の生々しさ | 少年二人の関係が物語の核 | 既刊9巻・連載中 | ホラー、死、流血、身体変容 |
| 2世と器 | 家庭の傷、孤立した少年同士、救済 | 初恋と友情、恋愛的指向の違い | 全1巻 | 宗教を介した虐待、支配、希死念慮 |
| スメルズ ライク グリーン スピリット | いじめ、同性への思い、閉塞した青春 | 男子中学生たちの性自認・性的指向と友情 | 全2巻 | 差別、いじめ、教師による性的加害 |
| にいちゃん | 欲望とトラウマが切り離せない関係 | 年齢差のある男性同士 | 全1巻 | 児童への性的加害、支配、暴力 |
| 心中するまで、待っててね。 | 愛と死、不穏な同居、結末の余韻 | 男性同士の恋愛 | 全2巻 | 虐待、死、年少者をめぐる性的描写 |
| 午前2時まで君のもの | 片思い、記憶、取り戻せない時間 | 男性同士の長い片思い | 全2巻 | 事故、記憶障害、喪失 |
| あおに鳴く | 孤独な少年、悪夢、静かな交流 | 男子高校生と謎の青年の関係 | 全2冊 | トラウマ、悪夢、喪失を思わせる描写 |
| 青野くんに触りたいから死にたい | 恋と死、異様な性、家族の傷 | 幽霊の少年と女子高生の恋愛 | 全14巻 | ホラー、自傷、虐待、性的に不穏な描写 |
| 惡の華 | 思春期の性、羞恥、逸脱、地方の閉塞感 | 少年と二人の少女をめぐる青春劇 | 全11巻 | いじめ、暴力、自傷、性的な強要 |
| タコピーの原罪 | いじめ、家庭不和、子どもの孤立 | 少女たちと異星人の交流 | 全2巻 | 児童虐待、暴力、自死 |
| 神様がうそをつく。 | 家庭の秘密、子どもの献身、短編の密度 | 小学6年生の少年少女 | 全1巻 | ネグレクト、死に関わる描写 |
『午後の光線』と同じ要素をすべて備えた作品はありません。気になった要素を一つ決めると、次に読む一冊を選びやすくなります。
『午後の光線』が好きな人に刺さりやすい4つの要素
傷を治すのではなく、傷ごと相手を知ろうとする
淀井と村瀬は、健全な方法で互いを救う理想的な関係ではありません。相手を思う気持ちと、自分を傷つける行為が近い場所にあり、優しさが思わぬ方向へ進みます。正しさよりも切実さを描く作品を中心に選びました。
恋愛だけでは説明できない少年同士の結びつき
恋、友情、依存、庇護欲がきれいに分かれない点も魅力です。男性同士の恋愛を正面から描くBLに加え、関係に名前をつけず、少年二人の執着を追う作品も含めています。
家庭と学校の両方に逃げ場がない
親に愛されたくても望む形では届かず、学校では異質さを笑われる。大人になれば離れられると分かっていても、子どもには今日をやり過ごす場所がありません。家庭環境やいじめを背景で済ませず、人物の選択まで掘り下げる漫画を選びました。
きれいな光景のそばに死やグロテスクさがある
夏の光、弁当、放課後の教室といった日常の手触りが、死や身体のイメージと並びます。残酷さだけを競う漫画ではなく、美しさと不穏さが同時に残る作品を優先しています。
『午後の光線』みたいな漫画おすすめ12選
1.リバーズ・エッジ|死・性・いじめが日常に溶けた青春漫画
岡崎京子さんの『リバーズ・エッジ』は、女子高生のハルナが、元恋人からいじめられている同級生の山田を助けたことから始まる群像劇です。二人は河原にある秘密を共有し、学校の表面からは見えない同級生たちの孤独に触れていきます。
『午後の光線』に最も近いのは、事件の種類ではなく、死も性も暴力も、騒がしい日常のすぐ横に置かれている感覚です。山田は同性愛者であり、周囲から向けられる悪意を受けながら、自分の欲望と居場所を探します。ハルナとの関係も恋愛ではありませんが、恋人より深い秘密を分け合っています。
1990年代の作品なので、会話や時代の空気は『午後の光線』と異なります。古さよりも、説明しすぎない台詞と乾いたコマの間が強く残る漫画です。一冊で完結し、読後すぐに答えを出せない作品を求める人には最初にすすめたい一冊です。
注意したいのは、いじめ、暴力、性行為、死体、摂食にまつわるつらい描写です。軽い青春漫画として読み始めないほうがよいでしょう。
2.光が死んだ夏|少年同士の執着とグロテスクな身体感覚
モクモクれんさんの『光が死んだ夏』は、山間の集落で育ったよしきと光を描く青春ホラーです。山で行方不明になった光は戻ってきますが、よしきは親友の中身が別の「ナニカ」に替わっていると気づきます。それでも、光の姿をした存在を手放せません。
少年二人の距離、夏のむせ返る空気、死を知りながら続く日常は、『午後の光線』が好きな人に届きやすい部分です。身体の内側を思わせる怪異表現にも、生理的な嫌悪と美しさが同居しています。
男性同士の感情は物語の中心にありますが、一般的な恋愛BLではなく、怪異と土地の因習を追うホラーでもあります。二人だけの濃い関係に加えて、謎が広がっていく長編を読みたい人に向いています。2026年8月時点で9巻まで刊行され、物語は連載中です。
死体、流血、身体変容、強い恐怖表現があります。結末まで一気に読みたい人は、完結を待つ必要があります。
3.2世と器|大人に傷つけられた少年二人が夜明けを探す
戸ヶ谷新さんの『2世と器』は、新興宗教にのめり込む母を持つ高校生・春一と、教団の「神様」として扱われる同級生・永真の物語です。学校では接点のなかった二人が、宗教施設の外で一人の人間として向き合い始めます。
親や周囲の大人が作った環境に苦しむ少年同士が、互いの痛みを知っていく流れは、『午後の光線』との共通点がはっきりしています。救いたい気持ちはあっても、相手が望む形の愛を返せるとは限りません。初恋、友情、家族への感情、アロマンティック(他者に恋愛感情を抱かない、または抱きにくいあり方)を、無理に一つの答えへまとめない点も誠実です。
『午後の光線』より問題解決への道筋が具体的で、周囲へ助けを求める場面にも重みがあります。一冊完結なので、家族の傷と少年同士の救済を短く濃く読みたい人に合います。
宗教を介した虐待、人格の否定、支配、希死念慮を扱います。宗教そのものを一括して悪とする話ではなく、信仰を利用して子どもを縛る大人たちを描いた作品です。
4.スメルズ ライク グリーン スピリット|「普通」に収まれない少年たちの夏
永井三郎さんの『スメルズ ライク グリーン スピリット』は、閉鎖的な田舎で、同級生から「ホモっぽい」といじめられている中学生・三島を中心に描く青春群像劇です。三島は人目を避けて口紅を塗り、自分が何者なのかを考え続けています。いじめる側にいた桐野にも、誰にも話せない思いがあります。
学校で異質とみなされた少年たちが、秘密を打ち明けることで関係を変えていく点が『午後の光線』と重なります。恋愛の成就だけを目標にせず、性自認、性的指向、家族、将来の選択まで追うため、BLに慣れていない人でも青春漫画として入りやすい作品です。
『午後の光線』より群像劇の色が濃く、笑える会話や未来へ進む力もあります。暗い物語を読みたいものの、読後に出口が欲しい人にすすめやすい二冊です。「SIDE-A」から「SIDE-B」の順で読みます。
同性愛への差別、いじめ、家庭の無理解に加え、教師による性的加害を扱います。後半には読むのがつらい場面があるため、穏やかな学園BLだけを期待すると印象が異なります。
5.にいちゃん|愛着と加害がほどけないまま残るダークBL
はらださんの『にいちゃん』は、幼い頃に近所の「にいちゃん」から性的な行為を受けた、ゆいの物語です。現場を母に見られた日から、にいちゃんは姿を消し、ゆいは親の厳しい監視下で育ちます。忘れられない相手と再会しても、昔の優しい姿は残っていません。
『午後の光線』と似ているのは、欲望を本人の意思だけで切り分けられず、愛された記憶と傷つけられた記憶が重なっている点です。登場人物を「被害者」「加害者」の一語で片づけず、何が普通で、誰が関係を決めるのかを読者に突きつけます。
一冊完結で、明るい場面に逃がしてもらえない密度があります。『午後の光線』でトラウマと欲望が絡む描写や、救い切れない関係に引かれた人には候補になります。
児童への性的加害を物語の中心に置き、成長後の性的描写、支配、暴力も含みます。恋愛として消費することに抵抗が出やすい題材です。試し読みで受け止められる作風か確かめてください。
6.心中するまで、待っててね。|優しい同居生活に潜む記憶の穴
市梨きみさんの『心中するまで、待っててね。』は、幼い頃の記憶が一部欠けている福太の前に、昔の姿から成長していない「葵兄ちゃん」が現れるところから始まります。懐かしい相手との暮らしは温かく見えますが、年齢の合わない身体と失われた記憶が、静かな違和感を積み上げます。
好きな相手を救いたい気持ち、愛と自己犠牲の境目、穏やかな日常から消えない死の気配が、『午後の光線』と響き合います。何げない会話や食卓が愛おしくなるほど、不穏さも深まる構成です。
上巻が謎かけ、下巻が回答に当たる全二巻。結末の性質を先に知ると読書体験が変わるため、レビューのネタバレを避けて読むのがおすすめです。
虐待、死、年少者をめぐる性的な題材を含みます。表紙や序盤の柔らかさだけで判断せず、重いダークBLとして選んでください。
『心中するまで、待っててね。』上巻の公式情報・試し読みを見る
7.午前2時まで君のもの|片思いと失われる記憶を描く全2巻
奥田枠さんの『午前2時まで君のもの』は、学生時代から友人の恭一を好きな道夫が、気持ちを告げられないまま時間を重ねるBLです。ある事故を境に記憶が保てなくなり、二人の現在と、道夫の中に残る過去が食い違い始めます。
『午後の光線』ほどグロテスクではありません。似ているのは、相手を思うほど正しい選択が分からなくなる苦しさと、失われてから関係の重さが浮かぶ構成です。台詞の意味が読み返したときに変わり、全二巻を読み終えたあとも題名が残ります。
一方だけが長く抱えた恋、すれ違う時間、切ない結末を含むBLを探している人に向いています。性描写より感情と記憶が中心なので、『午後の光線』から商業BLへ初めて広げる場合にも手に取りやすいでしょう。
事故、記憶障害、喪失を扱います。記憶障害を現実の医療解説として描く作品ではなく、恋愛物語の設定として読む必要があります。
8.あおに鳴く|孤独な高校生と、過去を失った青年の同居
灼さんの『あおに鳴く』は、大人びた高校生・司朗が、突然現れた記憶喪失の青年を助けるところから始まります。「菊」と名づけた青年は、どうやら同じ時代の人間ではありません。二人は一緒に暮らしながら互いを知りますが、菊は激しい悪夢に悩まされています。
言葉の少ない少年が、傷を抱えた相手の居場所になろうとする姿に、『午後の光線』と通じる静けさがあります。夏の色や生活の細部を使って、説明できない寂しさを描く作品です。性と死の生々しさより、記憶、時間、喪失へ比重を置いています。
『あおに鳴く』と『あおに鳴く・続』の二冊で物語を追えます。不穏なBLを読みたいものの、露骨な残酷描写は避けたい人に向いています。
悪夢や過去の傷を扱います。物語の仕掛けを知らずに読んだほうが余韻を受け取りやすいため、詳しいレビューは読了後に回すのがおすすめです。
9.青野くんに触りたいから死にたい|純愛と恐怖が同じ場所にある
椎名うみさんの『青野くんに触りたいから死にたい』は、高校生の優里と青野の恋愛から始まります。青野は交際後まもなく亡くなりますが、幽霊となって優里の前に戻ってきます。触れられない恋人を求める純粋な気持ちは、しだいに身体と家族を巻き込む恐怖へ変わります。
恋愛とホラーが交互に現れるのではなく、好きだからこそ怖く、怖くても離れられない点が『午後の光線』と似ています。性的な場面も甘さだけでは終わらず、登場人物の傷や境界線をあらわにします。家族から受けた痛みが、恋人との関係へ入り込む描き方にも共通点があります。
全14巻で完結しているため、一冊完結の密度より、伏線と人物の過去を時間をかけて読みたい人向けです。男性同士の恋愛ではありませんが、『午後の光線』の「恋と死が切り離せない感覚」が好きなら有力な候補です。
自傷、虐待、家庭内暴力、死、身体を使ったホラー、性的に不穏な描写があります。序盤のコメディ調だけで軽い作品だと思わないほうがよいでしょう。
10.惡の華|思春期の性と羞恥が暴走する全11巻
押見修造さんの『惡の華』は、ボードレールを好む中学生・春日が、憧れている女子の体操着を盗んでしまう場面から動き出します。秘密を目撃した仲村は、春日に奇妙な契約を迫ります。地方の閉塞感と、自分だけは周囲と違うと思いたい少年の自意識が、少しずつ逃げ道をふさぎます。
『午後の光線』に近いのは、思春期の欲望を美しい初恋だけにせず、恥ずかしさ、嫌悪、興奮が混ざったものとして描く点です。「異常な自分」と「普通に見える周囲」の境界が崩れていく感覚も重なります。
男性同士の恋愛ではなく、三人の少年少女を中心にした長編青春劇です。関係が壊れていく過程だけでなく、その先まで描かれるため、『午後の光線』より長い時間軸で人物の変化を見届けられます。全11巻で完結済みです。
いじめ、暴力、器物損壊、自傷、希死念慮、性的な羞恥や強要を含みます。押見修造作品を初めて読むなら、精神的に余裕のあるときに読み始めてください。
11.タコピーの原罪|家庭と学校に逃げ場のない子どもたち
タイザン5さんの『タコピーの原罪』は、人を幸せにするため地球へ来た異星人・タコピーと、笑わない小学生・しずかの物語です。タコピーは不思議な道具でしずかを助けようとしますが、子どもを取り巻くいじめや家庭の事情を理解できず、善意が事態を悪化させます。
愛されたくて自分を削る子ども、同級生からの苛烈ないじめ、家庭ごとに違う孤独は、『午後の光線』が描く痛みと近い部分です。かわいらしい絵と残酷な出来事の落差にも、明るい光景のそばから死が消えない感覚があります。
BLや恋愛漫画ではありません。誰か一人を悪人にして終わらず、子ども同士が傷つけ合う背景まで読みたい人に向いています。上下巻の全二巻で完結し、短い時間で最後まで読めます。
いじめ、家庭内暴力、ネグレクト、自死、子どもへの暴力を正面から扱います。子どもが傷つく物語を読むのが苦しい人は避けたほうがよい作品です。
12.神様がうそをつく。|小学校最後の夏に知る家族の秘密
尾崎かおりさんの『神様がうそをつく。』は、転校してきた小学6年生のなつるが、大人びた同級生・理生の秘密を知るところから始まります。夕立、祭り、猫と過ごす夏休みの中で、二人は大人に頼れない事情を抱えたまま、小さな生活を守ろうとします。
子どもが親の役割まで背負い、誰かを助けることで自分の居場所も守ろうとする姿が、『午後の光線』の淀井を思わせます。恋愛は少年少女の淡い感情として描かれ、性的な生々しさはありません。光に満ちた夏の景色と、隠された現実の落差が読後に残ります。
全一巻で、長編を読む前に短い作品から試したい人に向いています。『午後の光線』の危うさは好きでも、BLや性描写、強いグロ表現を次の作品では避けたい場合にも選びやすい一冊です。
ネグレクトと死に関わる題材を含みます。穏やかな表紙から想像するより重い物語ですが、残酷さを見せるための漫画ではありません。
好みに合わせて次の一冊を選ぶなら
候補が多くて決めきれない場合は、『午後の光線』のどこが忘れられないのかで選んでみてください。
- 作品全体の乾いた空気と一冊完結の密度を求めるなら、『リバーズ・エッジ』
- 少年二人、死の気配、グロテスクな美しさを求めるなら、『光が死んだ夏』
- 家庭に傷つけられた少年同士の支え合いを読みたいなら、『2世と器』
- 同性愛への葛藤と田舎の閉塞感に引かれたなら、『スメルズ ライク グリーン スピリット』
- 性とトラウマが絡むダークBLを読みたいなら、『にいちゃん』
- 愛と死が結びつく不穏なBLを求めるなら、『心中するまで、待っててね。』
- 片思いの苦しさと切ない余韻を重視するなら、『午前2時まで君のもの』
- 強い残酷描写を避けて全一巻で読みたいなら、『神様がうそをつく。』
最初の一冊としては、『リバーズ・エッジ』か『2世と器』が選びやすいでしょう。どちらも短く完結し、『午後の光線』と共通する要素が複数あります。ホラーが好きなら、巻数は増えますが『光が死んだ夏』と『青野くんに触りたいから死にたい』が候補になります。
重い漫画を購入する前に確認したいこと
「切ない」と「つらい」は同じではない
今回紹介した漫画の多くは、いじめ、虐待、自傷、死、性的加害を扱います。切ない恋愛を期待して読むと、題材そのものが負担になる場合があります。表の「注意したい描写」を見て、苦手な内容が中心にある作品は避けてください。
BLレーベルかどうかで内容の重さは判断できない
『午後の光線』はKADOKAWAのカドコミから刊行されていますが、男性同士の恋愛と性的な描写を含みます。『光が死んだ夏』は少年二人の強い関係を描く青春ホラーです。反対に、BLレーベルの『2世と器』は、恋愛だけでなく友情やアロマンティックな指向も丁寧に扱います。
レーベルだけで選ばず、あらすじと注意描写を確認したほうが、自分の読みたい作品へ近づけます。
電子書籍の試し読みでは絵より「間」を見る
『午後の光線』に似た読後感は、あらすじだけで決まりません。台詞の少ないコマ、視線、背景、ページをめくったあとの余白が合うかどうかも大きく影響します。
電子書店の試し読みでは、刺激の強い場面があるかだけでなく、会話の速度や無言のコマを心地よく読めるか確かめてください。試し読みで続きを急かされる感覚がなければ、静かな作品でも最後まで入り込みやすくなります。
よくある質問
『午後の光線』はBL漫画ですか?
男性同士の恋愛感情と性的な関係が物語の中心にあるため、BLとして探している読者の意図には合います。ただし、単行本はBL専門レーベルではなく、KADOKAWAのカドコミから刊行されています。恋愛の甘さを楽しむ作品というより、家庭、いじめ、トラウマ、性、死を扱う青春漫画として読むと、内容とのずれがありません。
『午後の光線』は何巻で完結していますか?
単行本一冊で完結しています。紙書籍と電子版は、どちらも2024年9月6日に発売されました。KADOKAWAの公式情報ではB6判274ページです。分冊版もあるため、電子書店では単行本版と重複して買わないよう、商品名を確認してください。
『午後の光線』に一番似ている漫画はどれですか?
一冊だけ選ぶなら『リバーズ・エッジ』です。高校生活のすぐそばにいじめ、性、死体があり、登場人物同士が恋愛だけでは説明できない秘密でつながる点が似ています。
少年二人の関係を優先するなら『光が死んだ夏』、家庭の傷と相互救済を優先するなら『2世と器』のほうが合います。
BL初心者でも読みやすい作品はありますか?
『2世と器』と『スメルズ ライク グリーン スピリット』が入りやすいでしょう。どちらも男性同士の感情を扱いますが、性行為より、家族や学校、自分らしい生き方をめぐるドラマに多くのページを使っています。
恋愛ジャンルにこだわらないなら、全一巻の『神様がうそをつく。』も読みやすい候補です。性描写はありませんが、家庭と死を扱うため、軽い作品ではありません。
メリーバッドエンドのBLだけを読みたい場合は?
「メリーバッドエンド」は、登場人物にとっては幸福でも、外から見ると悲劇に見える結末を指す言葉です。結末の分類自体がネタバレになるため、本記事では各作品を断定していません。
愛と死が近く、読者によって救いの受け取り方が変わる作品を探すなら、『心中するまで、待っててね。』『午前2時まで君のもの』『あおに鳴く』からあらすじを確認してみてください。レビューは「ネタバレなし」に絞ると、結末を知らずに読めます。
まとめ
『午後の光線』みたいな漫画を探すときは、BL、鬱漫画、青春漫画のどれか一つに絞るより、心に残った要素から選ぶほうが見つかります。
空気まで近い一冊は『リバーズ・エッジ』、少年同士の執着と死の匂いを追うなら『光が死んだ夏』、傷ついた少年同士が互いを知る物語なら『2世と器』がおすすめです。ダークBLを深掘りしたい人には『にいちゃん』と『心中するまで、待っててね。』、性描写を避けたい人には『神様がうそをつく。』が向いています。
どの作品も、暗さの種類は同じではありません。まず公式ページや電子書店の無料試し読みで、絵、台詞、無言のコマの呼吸を確かめてください。『午後の光線』を読んだときと同じようにページをめくる手が止まらなければ、続きは電子版ですぐに読めます。

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