気象庁によると、11/1(日) 7時15分ごろ三重県南東沖の深さ約350kmでM6.1(速報値)の地震があり、最大震度3は福島県大熊町・双葉町・浪江町で、津波の心配はありません。気象庁の解説では、震源が非常に深い地震では、震源から遠い場所で揺れが大きくなる「異常震域」が起きることがあります。南海トラフ地震臨時情報は、調査開始の条件がM6.8以上で、太平洋プレートの沈み込みに伴う深い地震は除かれます。共同通信の配信記事によると、気象庁は太平洋プレートの内部で起きた地震とみています。この記事は、11/1(日) 12時30分時点の情報をまとめたものです(8時30分公開、12時30分更新)。
とれちゃん朝の地震、震源は三重県南東沖なのに福島や東京で揺れたの?津波や南海トラフとの関係も気になるよ。



気象庁によると、深さ約350kmの深い地震で、津波の心配はありません。遠くで揺れた理由と臨時情報の条件を、公式資料で順に確認しましょう。
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三重県南東沖の地震、各地の震度と津波は?
気象庁が発表した地震の要点は?
気象庁は11/1(日)、7時18分に「震度速報」、7時19分に「震源に関する情報」、7時22分に「震源・震度情報」を発表しました。要点は次の表のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発生時刻 | 2026年11月1日(日)7時15分ごろ |
| 震源地 | 三重県南東沖(北緯33.7度、東経137.1度) |
| 震源の深さ | 約350km |
| 規模 | M6.1(速報値) |
| 最大震度 | 3(福島県大熊町・双葉町・浪江町) |
| 津波 | この地震による津波の心配はありません |
注記:気象庁「震源・震度情報」(11/1(日) 7:22発表)より。12:30時点で、この地震の震源・震度の更新発表は出ていません。
M6.1は速報値です。この記事では、情報を次のように分けて書いています。
- 公式情報:気象庁の発表と解説資料、首相官邸の資料
- 報道・解説:NHK、ウェザーニュース、南日本新聞デジタル(共同通信配信)の掲載内容。気象庁がどのプレートで起きたとみているかは、この報道によるものです
- 12時30分時点で未確認:この地震についての気象庁の記者会見や解説資料(気象庁のサイトでは見つかっていません)
出典:気象庁 https://www.jma.go.jp/bosai/map.html#contents=earthquake_map
最大震度3はどこ?関東・東北など各地の震度は?
最大震度3を観測したのは、福島県浜通りの大熊町・双葉町・浪江町です。ウェザーニュースの掲載では、震度3の観測点は大熊町大川原、双葉町長塚、浪江町幾世橋です。
| 震度 | おもな地域 |
|---|---|
| 3 | 福島県浜通り |
| 2 | 福島県中通り、宮城県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都23区、神奈川県東部、北海道十勝地方中部 |
| 1 | 岩手県、青森県、山形県、新潟県中越、山梨県、長野県中部、静岡県伊豆・東部、岐阜県美濃中西部、大阪府北部、和歌山県南部、岡山県南部、徳島県北部、香川県東部 ほか |
| 観測なし | 三重県、愛知県(震度1以上の地域一覧に入っていない) |
注記:気象庁「震源・震度情報」の地域一覧を整理。震度1の地域は一部を省略しています。観測点名まで確認したい場合は、気象庁の震源・震度情報をご覧ください。
震度2の地域は、関東と東北に広がっています。北海道でも十勝地方中部が震度2でした。東京都23区で震度2だったのは、南日本新聞デジタルに掲載された気象庁発表によると、千代田区・江東区・世田谷区・北区・荒川区・江戸川区です。
震源に近い三重県や愛知県の揺れは?
気象庁「震源・震度情報」の地域一覧を見ると、三重県と愛知県は震度1以上の観測地域に入っていません。一方で、和歌山県南部と大阪府北部は震度1です。震源地の名前と、震度が大きかった地域が離れている点が、今回の地震の特徴です。理由は次の章で整理します。
津波の心配はある?
気象庁は発表文で「この地震による津波の心配はありません。」と伝えています。NHKも、11/1(日) 7時21分の記事で、福島県で震度3、津波の心配なしと報じています。
出典:NHK https://news.web.nhk/newsweb/na/nd-20261101de69068
ウェザーニュース公式アカウントも、地震の発生直後に震度や津波の有無を投稿しています。



震源の近くの三重県や愛知県では揺れなかったなんて、ちょっと不思議だね。



深い地震では「異常震域」と呼ばれる震度分布になることがあります。気象庁の解説で仕組みを見てみましょう。
なぜ遠い福島や関東で揺れた?異常震域とは?
深さ約350kmの「深発地震」とは?
気象庁の解説では、深さ100km程度より深い地震を深発地震としています。今回の深さは約350kmで、この目安より深い地震です。
同じ解説で気象庁は、深発地震では異常震域が起きることがあると説明しています。あわせて、震源とマグニチュードから震度を予測する従来の手法では、正確な震度の推定は困難とも説明しています。
出典:気象庁 https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/jishin/eew/shikumi/tokusei.html
気象庁が解説する「異常震域」の仕組みは?
気象庁の参考資料は、この現象を次のように説明しています。
「震源が非常に深い場合、震源の真上ではほとんど揺れないのに、震源から遠くはなれた場所で揺れを感じることがあります」
この現象が「異常震域」です。原因は、地球内部の岩盤の性質の違いとされています。沈み込んだ海洋プレートは、地震波をあまり減衰させずに伝えやすい性質があります。そのため深発地震では、震源の真上の震度が小さくても、遠く離れた場所で震度が大きくなることがあります。
ウェザーニュースの解説では、今回の地震は「深く沈み込んだ太平洋プレートで発生したとみられます」とされています。また、震度分布に異常震域の特徴があるとも解説しています。これらは民間の解説として紹介するものです。
また、南日本新聞デジタルに掲載された共同通信の記事(11/1(日) 9時01分)では、気象庁によると地震は日本付近で沈み込む太平洋プレートの内部で発生し、地震波がプレート内を衰えないまま伝わって遠く離れた場所で揺れを観測する「異常震域」が起きたとみている、と報じられています。
出典:気象庁 https://www.jma.go.jp/jma/press/2111/09a/2110sankousiryou.pdf 出典:ウェザーニュース https://weathernews.jp/news/202611/010061/ 出典:南日本新聞デジタル(共同通信) https://373news.com/news/national/detail/2026110101000256
地震そのものが「異常」という意味?
「異常」という言葉が入っていますが、指しているのは震度の分布です。気象庁 稚内地方気象台の防災メモは、特徴的な震度分布のためにこう呼ばれると説明したうえで、「発生した地震自体が異常というわけではありません」と書いています。ウェザーニュースの解説でも「地震活動そのものは異常ではありません」とされています。
一方、同じ防災メモには「地震の規模が大きくなれば強い揺れによる被害を生じることがあります」との説明もあります。深発地震なら必ず揺れが小さい、という意味ではない点も押さえておきたいところです。
出典:気象庁 稚内地方気象台 https://www.data.jma.go.jp/wakkanai/jisin/bmemo/bmemo202601.pdf
過去にも近い海域で深い地震はあった?
気象庁などの資料で確認できる例を、発生順にまとめました。
| 発生日 | 震源 | 深さ | 規模 | 最大震度 |
|---|---|---|---|---|
| 2003年11月12日(水) | 三重県南東沖 | 約400km | M6.5 | 4 |
| 2009年8月9日(日) | 東海道南方沖 | 333km | M6.8 | 4 |
| 2019年7月28日(日) | 三重県南東沖 | 393km | M6.6 | 4(宮城県) |
| 2026年11月1日(日) | 三重県南東沖 | 約350km | M6.1 | 3(福島県) |
注記:2019年は気象庁「地震・火山月報(防災編)」、2003年・2009年は地震予知連絡会会報の気象庁資料による。2003年の深さは資料により395km/396kmと表記差があるため「約400km」としています。
2019年7月28日(日)3時31分の地震は、最大震度4が宮城県で、北海道から近畿地方にかけて震度3〜1を観測しました。気象庁の月報では、太平洋プレート内部の深いところで発生した地震と整理されています。2009年8月9日(日)の地震も、気象庁資料で太平洋プレート内部で発生したとされています。
2019年の月報には「1922年以降の活動をみると、今回の地震の震央付近から小笠原諸島西方沖にかけて、M7.0以上の深い地震が時々発生している。」との記述があります。ここでの「今回の地震」は、2019年7月28日(日)の地震を指します。
出典:気象庁 https://www.data.jma.go.jp/eqev/data/gaikyo/monthly/201907/201907kanto_chubu_kobetsu_2.pdf 出典:地震予知連絡会 https://cais.gsi.go.jp/YOCHIREN/report/kaihou83/04_01.pdf
南海トラフ臨時情報は?何を備えればいい?
臨時情報の条件と今回の地震の違いは?
気象庁は「南海トラフ地震に関連する情報」の条件を公表しています。今回の地震と並べると、次のようになります。
| 項目 | 気象庁の条件 | 今回の地震 |
|---|---|---|
| 調査を始める規模 | 監視領域内でM6.8以上 | M6.1(速報値) |
| 深い地震の扱い | 太平洋プレートの沈み込みに伴う震源が深い地震は除く | 深さ約350km |
| 12:30時点の発表 | ― | 南海トラフ地震に関連する情報は確認できず |
注記:気象庁「『南海トラフ地震に関連する情報』について」より。気象庁が太平洋プレートの内部で起きたとみていることは、共同通信の報道(南日本新聞デジタル掲載)によります。気象庁の発表資料での記載は12:30時点で未確認です。
気象庁の条件はM6.8以上で、今回はM6.1(速報値)です。条件の注記には「太平洋プレートの沈み込みに伴う震源が深い地震は除きます。」と書かれています。共同通信の報道によると、気象庁は今回の地震を太平洋プレートの内部で起きたとみています。12時30分時点で、気象庁から南海トラフ地震に関連する情報は発表されていません。
出典:気象庁 https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/jishin/nteq/info_criterion.html
首相官邸の資料で確認したい備えは?
首相官邸の「災害への備え 事前にできること」(最終更新:令和8年10月)に沿って、確認したい項目を整理します。
家の中の対策
- 家具は壁に固定し、寝室にはできるだけ家具を置かない
- 懐中電灯やスリッパ、ホイッスルを手の届くところに置く
備蓄(3日分〜1週間分)
- 飲料水:3日分(1人1日3リットルが目安)
- 非常食:3日分(アルファ米など、缶詰、干物、乾パンなど)
- 日用品など:トイレットペーパー、ティッシュペーパー、携帯トイレ・簡易トイレ、マッチ、ろうそく・カセットコンロなど
大規模災害では、1週間分の備蓄が望ましいとされています。飲み水とは別に、生活用水も必要です。ページでは、普段の食品を少し多めに備えて使いながら補充する「ローリングストック」の始め方(政府広報オンライン)も紹介されています。
確認しておきたいこと
- 非常用持ち出しバッグのチェックリスト(PDF)で中身を見直す
- 災害用伝言ダイヤル171の使い方を確かめる(体験利用は毎月1日・15日などで、11/1(日)も体験利用日です)
- 国土交通省のハザードマップポータルで避難場所を確認する
出典:首相官邸 https://www.kantei.go.jp/jp/headline/bousai/sonae.html



臨時情報の条件がわかって少し落ち着いたよ。この機会に家の備えも見直したいな。



首相官邸の備蓄リストに沿って、水・食料・トイレなどを確認しておくと安心です。
よくある質問と最新情報の確認先は?
Q 揺れを感じなかった地域があるのはなぜ?
A 深発地震では、地球内部の岩盤の性質の違いから、震源との距離と震度の大きさが一致しないことがあります。今回も、三重県と愛知県は気象庁の震度1以上の地域一覧に入っていません。
Q 津波の心配は?
A 気象庁の発表文は「この地震による津波の心配はありません。」です。
Q 余震は?
A 11/1(日) 12時30分時点の気象庁の地震情報一覧では、7時15分の地震のあとに三重県南東沖を震源とする地震情報は出ていません。今後の地震活動の予想は、この記事では書きません。
Q 南海トラフ地震臨時情報は出た?
A 11/1(日) 12時30分時点の気象庁の情報フィードでは、南海トラフ地震に関連する情報の発表は確認できません。
最新情報の確認先
- 気象庁 地震情報:https://www.data.jma.go.jp/multi/quake/index.html?lang=jp
- 気象庁 南海トラフ地震に関連する情報:https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/jishin/nteq/info_criterion.html
- 首相官邸 災害への備え:https://www.kantei.go.jp/jp/headline/bousai/sonae.html
- ハザードマップポータル:https://disaportal.gsi.go.jp/
備えておきたい防災グッズは?
首相官邸「災害への備え 事前にできること」の備蓄リストに沿った定番品だけを紹介します。
出典:首相官邸 https://www.kantei.go.jp/jp/headline/bousai/sonae.html
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飲料水(長期保存水)
首相官邸のリストの「飲料水3日分」に当たります。目安は1人1日3リットルなので、家族の人数に合わせて量を確認しておくと安心です。
非常食(アルファ米)
リストの「非常食3日分」に、アルファ米が例として挙げられています。缶詰や乾パンなどと組み合わせて備える方法もあります。
携帯トイレ・簡易トイレ
リストの日用品などの項目に挙げられている品目です。トイレットペーパーやティッシュペーパーとあわせて確認しておきたいものです。
カセットコンロ
リストの「マッチ、ろうそく・カセットコンロ」の項目に当たります。アルファ米や缶詰などの非常食とあわせて、備蓄の内容を見直すときの確認項目になります。
懐中電灯
首相官邸のページで、スリッパやホイッスルとともに手の届くところに置くものとして挙げられています。置き場所もあわせて決めておくとよさそうです。
置き場所や賞味期限を年に数回見直すと、備えを続けやすくなります。







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